訓練用スペースシャトル見学レポ【NASA Space Shuttle Full Fuselage Trainer@Museum of Flight】
本日はシアトルにある航空博物館 Museum of Flight にある、NASA Space Shuttle Full Fuselage Trainer(略称FFT)の展示を見てきましたので、紹介していきます。
NASA Full Fuselage Trainer | The Museum of Flight
スペースシャトルの地上訓練機
Full Fuselage Trainerは、日本語にすると訓練用フル実機とかフル胴体といった感じでしょうか?(フルは日本語じゃないですが)コクピットや内部の居住空間、ペイロードベイ(貨物室)などが実物のスペースシャトルと同様に作られています。元々はヒューストンにあるジョンソン宇宙センターで、宇宙飛行士の訓練に使われていましたが、スペースシャトルの退役に伴い、シアトルの航空宇宙博物館にやってきました。
飛行用ではないので、主翼がなく、耐熱パネルも本物ではないですが、外観はスペースシャトルをよく模しています。スペースシャトルの実物大のものを初めて見る方にとってはとても大きく感じるのではないかと思います。
ペイロード・ベイの見学
この訓練機には、実際に中に入ることが出来ます!これは他の4機のスペースシャトルではできないことで、そういう意味ではある意味他のスペースシャトルの展示にはない魅力があります。
ペイロードベイ(貨物室)には、博物館の入場料のみ(追加料金なし)で入ることができます。
有料ツアーでスペースシャトルの内部へ!
大人$25、子供$20 追加料金を支払うとで、FFTの内部に入ることができます。ツアーは30分おきに開催されており、1回の参加は6人までですので、確実に行きたい方はインターネットで予約することをお勧めします。ちなみにスカート・サンダルは禁止です!狭い空間で、梯子に上る必要もありますので、動きやすい服装で来てください。(半パンはOKでした)
Shuttle Trainer Tours | Museum of Flight
こちらの横穴からしゃがんではいります。
フライトデッキ(コクピット)
コクピットのあるフライトデッキへは梯子を上って向かいます。コクピットがある部屋は天井が低く、身長約170cmの私でも前かがみにならないと頭が当たってしまうほどです。視界も非常に狭いです。
コクピットは膨大な数のスイッチに、時代を感じさせるレトロな計器類。使い古された痕跡がのこっていて、何度も訓練で使われた形跡がにじみ出ています。
操縦桿、ラダーペダル、フラップレバー。操縦席に座りたい!と思いましたがさすがにそれはNGでした。
フライトデッキの後ろ側にはロボットアームの操縦装置と小窓がついています。
この窓からみる光景は(無理矢理解釈すれば)宇宙に見えなくはないような。手前に見えるのはオービタ・ドッキングシステムです。
ミッドデッキ
コクピットのしたにあるミッドデッキからはペイロードや、ドッキングシステムにつながるハッチがあります。中には入れませんが。
ロッカーもたくさん並んでおります。真ん中にあるのはポータブルキッチンです。
トイレ。いかにトイレが大変かも説明されましたが、汚いので書くのは控えます。(汗)こんなところに 「No Step」と書いてありますが、間違えるかよ!って思いますが、宇宙船ならではですね。
床も様々な装置や収納につかわれています。ちなみに、見学者の靴はこの青い袋でかぶせて、機体を保護しています。
このバッグみたいなものは、宇宙飛行士のベッドだそうです。こうでもしないと寝ているときはどこかに行っちゃいますもんね。
訓練機ですが、実際に中に入れて、本物と同じものを見られるというのは代えがたい貴重な経験です。スペースシャトル好きでしたら、絶対にツアーに申し込みましょう!
情報
【名称】Museum of Flight
【住所】9404 E Marginal Way S, Seattle, WA 98108
【入場料】大人$22、子供$14
【ツアー料金】大人$$25、子供$20
【公式HP】https://www.museumofflight.org/
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